米沢嘉博記念図書館報

明治大学/米沢嘉博記念図書館からのお知らせなどをお送りいたします。【開館日】平日(月・金のみ)14:00-20:00 土・日・祝12:00-18:00 【休館日】火・水・木、年末年始、特別整理期間

内記稔夫 −日本初のマンガ図書館をつくった男−

次回企画展示コーナーのお知らせです。

内記稔夫 −日本初のマンガ図書館をつくった男−

日本初のマンガ図書館は、内記稔夫によって1978年に設立された私設の図書館でした。マンガ少年だった内記は、1955年、高校在学中に貸本屋「山吹文庫」を開店。貸本屋を運営する中から、マンガ専門の図書館や、マンガアーカイブの必要性を感じ、賛同する方たちの協力を得て施設を設立。30年以上もの長きにわたって運営しました。現在18万点もの膨大なコレクションを有しています。内記は2012年6月惜しまれつつこの世を去りましたが、彼のつくったマンガ図書館や、その精神は、後続の図書館機能をもつマンガ関連施設や、マンガを愛する人々に受け継がれています。本展では多くの貴重な資料をもとに、内記の業績やその交友関係、彼の創った「現代マンガ図書館」の成り立ちや概要などを紹介いたします。


■主催:明治大学 現代マンガ図書館米沢嘉博記念図書館
問い合わせ:米沢嘉博記念図書館 〒101-8301 東京都千代田区猿楽町1-7-1
TEL:03-3296-4554


■主な展示
・マンガ少年内記稔夫(幼少時の作品、コレクション他)
・貸本時代〜マンガ図書館設立(貸本屋の紹介、設立の経緯がわかる資料、他)
現代マンガ図書館紹介(稀覯本、歴代閲覧作家トップ10、閲覧希望多数雑誌紹介、他)
・館へ贈られた貴重サイン色紙(手塚治虫さいとう・たかをちばてつや植田まさし他)
・資料保存のための様々な工夫(内記式「ビニールカバーのかけ方」他)
・他、内記稔夫出演の貴重映像上映
 ※2階閲覧室にて本展示関連資料をご覧になれます。


内記稔夫(NAIKI Toshio)と現代マンガ図書館のあゆみ
現代マンガ図書館設立者。1937年東京都神田に生まれる。1955年新宿区山吹町貸本屋「山吹文庫」を開店。1962年早稲田鶴巻町に移転。1966年結婚。1969年豊島区南長崎に移転。貸本と新刊販売の「ナイキ書房」開店。1975年石子順造氏とマンガの保存に関しての協議始まる。1976年大竹正春氏とともに貸本文化研究会発足。1978年「現代マンガ図書館 ―内記コレクション―」開館。1995年全国貸本組合連合会理事長就任。1997年「現代マンガ図書館の設立と運営に対して」第1回手塚治虫文化賞特別賞を受賞。1997年開館20周年。2001年日本マンガ学会理事就任。2008年開館30周年。2009年に蔵書を明治大学に寄贈。館の名称を「明治大学 現代マンガ図書館」に変更。2012年肺炎のため永眠。

会場:米沢嘉博記念図書館1階展示コーナー(〒101-8301 東京都千代田区猿楽町1-7-1)
期間:2012年10月5日(金)〜2013年1月27日(日)
月/金=14:00〜20:00 土/日/祝=12:00〜18:00
休館日:毎週火・水・木曜(ただし祝日は開館)。年末年始(12月27日〜1月4日)。
※特別整理などで休館する場合があります。当館HP、または開館日に電話で確認・お問い合わせください。