「伝説の雑誌「COM」 コミックス×コンパニオン×コミュニケーション」展 紹介
2月3日よりスタートしている企画展「伝説の雑誌「COM」 コミックス×コンパニオン×コミュニケーション」のみどころを紹介をします(5月27日(日)まで)。
展示情報は下記ページをご覧ください。
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-com.html
まずは展示全景。
奥の壁に矢代まさこ氏、樹村みのり氏の原画があります。単行本「COM 40年目の終刊号」(朝日新聞出版)に寄せられたものです。今回の展示は「COM 40年目の終刊号」の出版記念として開催され、編者の霜月たかなか氏が監修されました。
右手にロッカー型のケースがあり、「COM」のまんが・記事そして「COM」の周辺について紹介。
右が「COM」を創刊した手塚治虫が当時どういう存在だったのかを説明しているケース。左が「COM」の前身にあたる「鉄腕アトムクラブ」の紹介です。
ロッカー型のケースの真ん中2段で「COM」掲載の「まんが」「記事」の紹介をします。上段右端に見えているのが「火の鳥」のケース。
「まんが」の紹介は展示替えがあります。
・前期(2/3〜3/26)
「COM」前期〜中期掲載作品を紹介します。
紹介内容:「火の鳥 黎明編」「火の鳥 ヤマト編」(手塚治虫)、石森章太郎、永島慎二、石井いさみ、1コマシリーズ、矢代まさこ、みやわき心太郎、山上たつひこ、松本零士、出崎統、池上遼一、あすなひろし、樋口太郎、水野英子、飛鳥幸子
・後期(3/30〜5/27)
「COM」中期〜後期掲載作品を紹介します。
紹介内容(予定):「火の鳥 羽衣編」「火の鳥 望郷編」(手塚治虫)、岡田史子、宮谷一彦、青柳裕介、やなせたかし、1コマシリーズ、藤子不二雄、トキワ荘シリーズ、村野守美、坂口尚、楠勝平、長谷邦夫、真崎守、大山学、萩尾望都、竹宮恵子
「COM」の制作にも目をむけ、元編集者の方からお借りした手帳(写真)を元に進行スケジュール(推定)を作成。
「COM」には「ぐら・こん」という記事ページがあり、その中にさまざまなコーナーがありました。そのうちのひとつが多くのまんが家を輩出した「まんが予備校(コミックスクール)」です。始めるにあたってのモデルとなったのが「漫画少年」や「街」の投稿欄でした。
「ぐら・こん」には同人誌も寄せられ、賞も設けられました。
当時の同人誌の紹介をテーブル型ケースでしています。肉筆回覧誌2誌と貸本形式で出された作品集2冊を紹介。肉筆回覧誌は原画をとじたもので1点モノです。
映像コーナーではふたつの「COM」座談会を流しています。「COM 40年目の終刊号」に紹介されているものですが、こちらは紙幅の都合で削除された発言も聞けます。
展示に連動した企画として2階閲覧室では「COM」全冊が読めるようになっています。左の写真の棚上3段すべて「COM」です。
各号、裏表紙のところにレビューがついており、どのような号なのかわかるようになっています。
別冊ふろくの「ぐら・こん」「COM 40年目の終刊号」もあります。
閲覧室の利用方法はこちらをご覧ください。
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/visiting.html
関連イベントとして2つのトークイベントを予定しています。
・石井文男、野口勲トークイベント「「COM」誕生秘話」
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/archives/t_event21.html
・斉藤次郎、真崎守(峠あかね)トークイベント「「COM」のコミュニケーション」
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/archives/t_event22.html
期間中、ぜひ足をお運びください!